右脳の片隅にて

小中学校はトラウマ製造機関。苦手なことも無理矢理やらされてプライドずたずたにされて社会で揉みくちゃになる練習をするところ。
絵が描けない子も無理矢理絵筆を持たされて自信無さげに描いた絵はクラスのみんなが見えるところに容赦無く貼り出されるし、走るのが苦手な子もみんなが見ている中でトラックを走らされて顔を赤くして必死に腕を振ることを強いられる、牛乳が苦手な子は給食後の掃除が始まっても尚飲み干せない牛乳と格闘しなくちゃいけないし、理不尽に苦手なものを押し付けられて自信がなくなって私みたいな陰キャラは闇を抱えたまま身動きができなくなるのである


制服は、ブスはより醜く 可愛い子はより可愛く見える魔法がかかっている。平等に与えられたはずの制服もなぜか着こなしが野暮ったくなってしまうブスたち。律儀にスカートを膝丈にして髪をきっちり結い真面目に慎ましく生きているのに 制服を着崩したうるさくて不真面目なヤンキーがちやほやされる世界が理解不能で早く義務教育が終わることをずっと願っていたな。


だから私は大人になれて嬉しい。たしかに労働の苦労はあるけど、子供の頃の束縛や不自由さから一気に解き放たれて、車で好きなところに出かけたりできるし苦手な分野を無理矢理押し付けられることもない。大人最高だ。お祭りだ。旅がしたくなってきた。