アイルランド生活のおわり

なんかいろいろあったアイルランド生活も今月で終わってしまうんだなぁ。まったく実感ない。去年の7月、なんのプランもなく簡単な荷物と現金だけ握りしめてダブリンに来た。本当に現金しか持ってなかった。30万円ぐらい。みんな渡航前にクレジットカードとか国際キャッシュカードとかマネパカードとかちゃんと準備するでしょう。私かなりハードコアな方法でギリギリのお金だけ持って何の下調べもなくアイルランドに来たんだ。こんな野蛮なやつもいるんだ、、って思っていいから聞いておくれ。

 

 

まず日本では1月に会社を辞めて、7月の渡航までずいぶん時間があったけど飲んだり食ったり、自分もお金ないのに人に奢ったり飲ませたりひどい金の使い方をしたものだった。海外旅行も2回行ったし、国内もいろいろ飛んで、そしたら残ったのが30万ぽっち。その有り金を全部口座から引き出して、現金をバックパックに突っ込んで持ってきた。ウケる???

普通ワーホリに行く子は最低でも100万、余裕を持って200万、もっと持ってきてもいいぐらいなのに私はたった30万だけ握りしめて(文字通り)のこのこ日本からやってきました。

ダブリン空港についてその現金を全てユーロに両替。たったこれだけのお金で当分食いつなぐんですね〜って震えながら生きてました。

ついでに言うと、渡愛直後の宿泊地すら決めてなかった。ダブリンに着いてからグーグルマップで「最寄りの宿泊地」を検索してその足でキャリーケース引きずって受付で当日予約。あんまり好きじゃないホステルだったので何回か転々として、3つ目のホステルで安くて良いところを見つけて10日間ぐらい泊まった。

12人が雑多に寝泊まりする場所で、真上や真隣に半裸の男性が大いびきをかいて寝てるようなところだったけど、一番安い部屋だったので諦めて過ごした。

で、日本から持ってきたiPhoneが古い型でSIMカードを取り出せないタイプだったので、現地で携帯を調達しなきゃいけなくて Carphone Warhouseで「この店で一番安いスマホをください!!」といって80ユーロのクソクソクソクソスマホを購入。クソクソすぎるけど一年間これでなんとかやりくりしたからね、すごいよ

最初は友達もいないし土地勘も無いし、寂しすぎて吐くほど泣いていた。意味わかんねえなんでこんなとこ来てむさくるしいホステルで震えてなきゃいけねえんだクソーーーーーと思ってなんか悲しくて悔しくてホームシックもやばくてホステル暮らし中は常に泣いていた…

そうしてるうちに学校が始まって、ホストファミリーの家に移動。とてつもない豪邸でホステルとの差に唖然とした。ただしハズレだった。アイリッシュの家庭って過保護なんだなー。口うるさいマザー、門限も有り、ご飯もおいしくない、一緒にホームステイしてたブラジルちゃんの性格がクソで振り回される日々。1ヶ月間不自由が多くて疲れたけど、学校はめちゃくちゃ楽しくて本当にたくさん友達ができた。アトラス行ってたよ。学費高い学校だけあってめちゃくちゃちゃんとしてるし、ヨーロピアンが多くてみんなで旅行したりするの本当楽しかった

で、1ヶ月後 ホストファミリーの家を出なきゃいけなくなって新しく住む家を探すことになるんだけど、もうその時点でお金ほとんどなかった(^∇^)バイト探しと家探しをめちゃくちゃ頑張って、結果的にどっちもわりとすんなり見つかった。妥協したらすぐ見つかる。最初なんてどこでもいいと思って割り切った。

 

そして新しく住み始めた家は合計11人(こっそり違法で住みだした人を足して12人)の大所帯で、人が多すぎてお風呂の時間になるとタンクの水が切れて強制的に断水になったり、キッチン使いたいのにみんな使うから全然私の番が回ってこなかったり、人が多い分ハウスルールも多くて振り回されたり、同じ部屋の男の子に謎に好かれて家を出てからもストーキングされたり、結構ハードたった。もう人が多い家には絶対済まんぞ!!!と思って引っ越し。

でもお金なくてご飯食べずに我慢してたら、「また飯抜いたのか!これ食え!!!」って気にかけてくれる子が多くて食いっぱぐれずには済みました。

バイト始まって、安定したお給料が出てようやく底をついたお金が少しずつ補填されていく。飲食店なのでまかないで生きていけるし、エンゲル係数が限りなく低くなりました。

次にアマンダとルーカスとパウロが住んでたおうちに引っ越し。ボロの家だけど家賃が超安くて助かった。治安が悪かったのと、アマンダとルーカスが中国に行ってしまったのでもう嫌になってみんなで新しい家にまた移動。

パウロとブルーノの今の家へ。

バイトを辞めてプー太郎生活に戻る。

ホステル移動も入れたらダブリンで合計6回ぐらい引っ越ししています。

 

私は根暗な人見知りタイプなのでミートアップとかに行くのが恐怖で無理でした。先月一度連れてってもらったヤマモリのミートアップもイケイケな若者がたくさんいて雰囲気に酔ってしまった・・・それ以外のミートアップは行ったことないです。日本人の友達はツイッターを通して知り合った子ぐらいしか居ない。みんなたくさん友達がいていろいろ情報持っててすごいなぁと思う。

 

私のワーホリは特に目標もなくただ「アイルランドで生き抜いた」というだけのものであった。まさにサバイバルしたなぁ〜って実感。しかしこんな少ないお金でたまに旅行しながら文字通り生き抜いたのは無謀かつバカな挑戦だった。日本に帰るお金も無かった。笑

こんなに追い詰められた経済状況の人私以外聞いたことないですね。

 

ワーホリ情報をネットで調べると、だいたいこんなのが出てきます。

 

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現実逃避はやめろ!自分探しの旅は虚無!

 

まさに私です、

特に目的もなく 日本にいるのが嫌になって逃げるように海外に来ました。

 

だからヨーロッパ旅行をたくさん楽しんでる子や、語学学校にずっと通って勉強頑張ってる子、なにかの夢や目標に向かって努力してる子を横目に見て悶々とする日々、、ではあったけど、まぁ面白いこともいっぱいあったし、こんなやつがワーホリ来てもいいんじゃない?と思う。全然なんにも成し遂げてないだらりとした一年だったけど、嫌なことつらいことたくさん経験して精神的に屈強になった。生活の安定を約束されて言語に不自由もなかった日本での会社員生活に比べて、あまりにも不安定で苦しいばかりのワーホリ生活ではあったけど、今の方が精神衛生が良い。日本に住んでた時の方が格段に鬱っぽかった。家族と離れたことも関係してるかなぁ。

ツイッターやってると、ワーホリ行きたいけどどうしよう、、情報収集してます!みたい子がフォローしてくれることがあるんだけど、そんなもん悩んでるうちに30過ぎて申請できなくなるんだからさっさと来いよっておもう、来ちゃえばなんとかなる。ワーホリに来るのは若ければ若い方がいい。年をとると、なにをやってても若い子と比べてしまって躊躇したり卑屈になったりしてダメだ。人生80年のうちのたった一年なんだから迷わず来いよって思います。無理だったらすぐ帰ればいいし。楽しくなったらビザ更新してもいいし。

私はここで苦労した分なぞの自信がついて、今後の人生なんかうまくいけそうな気がしている、ずっといつ死ぬか考えてて30までに死にたいなって思ってたんだけど、もうすこし生きるか〜って思えるようになった。

 

いま好きな音楽を聴きながら書いてるから楽しくなっちゃって終着点が見えなくなりました。

踊ってばかりの国/君のために生きていくね

 

今日はイギリス行きのビザを窓口で申し込んできて、あとは審査を2,3週間待つことになってるんだけど、うまく通ったらイギリス行くし、審査落ちたら日本に帰る。

日本に帰ったら当分なにかバイトか派遣かして食いつなぐけどまたワーホリに行くつもりだ。

こんなに苦しいのになんでまた行きたくなるんだろうね。それ以上に楽しいこともたくさんあったけど、思い出すのはつらいことばかりです。笑

でも行ったことないところに行ってみたいし、見たことないものを見てみたい。その好奇心が止められない。また違う国に住みたい。知らないことを知りたい。会ったことない人に会いたい、世界中に散らばった友達にまた会いに行きたい。

意識高いわけではない。意識高かったらもっとブログにアフィ載せて稼いだり帰国後の仕事に繋がるようなコネを貪欲に探したりツイッターのプロフィールがうさんくさいスラッシュだらけになる。

意識低いワーホリばんざい!!!!目的のない旅ばんざい!!!!お金ない海外生活ばんざい!!!!!切り詰めながら苦しみながらでもちゃんと楽しんでいる!!!!!

強くなってまた帰ってくるぞ!!!!そしたらあそんでください、日本恋しいなあ。

 

おわり。