楽しくなってきた。

わたしは帰国子女でたくさんの学校に通ったので、履歴書に高校からの学歴を書き込むと枠からはみ出すくらい書ききれなくなる。アメリカの現地校、日本人学校、帰国してからも日本の高校と、短大に進学、4大に編入、ダブリンに行ってからまたランゲージスクールに通って、無駄な学歴をたくさん持ってはいるものの、遊んでばかりでモラトリアムを引きずるだけの馬鹿野郎だった。

その中でも一番楽しかったのが短大生のときだ。女の子しかいない校舎で異性の目を気にせず じゅうたんの床に寝転がって自由なスタイルで講義を受けたり、すっぴんジャージでバカな話をしてゲラゲラ笑って最強に楽しかったな。女同士だから何にもきにする必要がなくて。男女が本当の意味で分かり合えることって難しいと思うし衝突も多いのでいっそのこと異性愛を禁止してはどうか。雌雄同体の生物が羨ましく感じる。来世はカタツムリになりたい。(ロンドンの話がしたかったのにカタツムリのことを詳しく書こうとしてしまったので軌道修正する。)

去年ははじめてのワーホリでアイルランドに一年住んだ。英語も生活に困らないレベルでできるしなんの問題もなく暮らせるだろうとタカをくくっていたが、実際に住んでみるとそんな簡単なものではなかった。特に仕事と家探しは本当につらくて、人生を豊かにしたくて海外に来たのになんでこんなにつらいんだろうってめちゃくちゃ悩んだ。

ロンドンではダブリンの教訓を生かして後悔しないように過ごしたいと思って、できる限り妥協せずに動いた。とにかく仕事と家!!!この二つを抑えればなんとかなる。で、安くて立地のいいシングルルームを見つけて、希望していた事務職にもありつけて、渡英1ヶ月で生活の基盤を作れて一安心。

つらいこと経験したらそれをバネにして次に繋げようと思えるようになった。精神力がついて本当に強くなれたぞ。未だにコミュ障だし自信は無いけど、ロンドンに来れてよかった。やっぱり都会が好き。楽しかった短大の思い出を凌駕するような経験をここでしたい。多分できる気がする。

 

ロンドンとダブリンを比べると、都会感が段違いなのに家賃は同じくらい高くて笑ってしまう。なんでだろうね。ダブリンの家賃高騰落ち着いてほしい。

ダブリンは街が汚くて治安も良いとは言えない。地下鉄も無いし夜中はもちろん交通機関が動かない。ホームレスが多すぎる。

ロンドンの方が綺麗だし、ラリった人を見かけることも少ない。失業率の違いだろうか?ロンドンも景気良くはないけど。バスは24時間走ってるから終電逃してもバス乗り継げばなんやかんや家に帰れる。

日本だと終電逃すとオワリでカラオケだの漫喫だの行くじゃないですか。こっちは何時になっても家に帰れるから逆にこわいよ。いろんな意味で

 

今働いている会社は本当に素晴らしくて、社長も副社長もその他役員の方々もめちゃくちゃ腰が低くて、社員の人たちと同じ目線で会話していて感動した。風通しが良くてストレスの少ない環境だと一発で分かった。(日本で働いてたときは社長が視界に入るとガチガチにかしこまって失言の無いように、失礼の無いように常に緊迫していたのになぁ。)

そして事務所の大きな会議室には中の見える冷蔵庫があって、ビールが冷やしてある。金曜の夜はそこで社員さんが自由に飲んで語らっていいということだ。

金曜の夜にわたしの歓迎会を開いてもらったのだけど、deliverooで中華を頼んで、例の会議室でお酒を飲んで気づいたら1時・2時まで会社で話し込んでいた。

家庭のある人から順番に帰って行ったけど、最後まで残った人たちはとても濃いメンバーでそれぞれトークが面白すぎてずっと聞いていたかった。

お店を予約して会を開くと、店の営業時間を気にしたり、お金の心配もあるし、給与形態の違うアルバイトさんが来づらい雰囲気になるし、会社の中でこうやって飲み食いできるのは最高だと思う。しょうみ一人5ポンドぐらい出し合って、お酒飲む人は気持ち多めに払って、たったそれだけのお金で何時間もだらだら飲んでいられるなら素晴らしい。イギリスに長く住んでる人たちはもう日本人のよくある固定観念がしっかりぶっ壊れていてみんなめちゃくちゃ面白い。

歓迎会が楽しすぎて、ほんとここに来れてよかったなぁと思いました。ワーホリがあっという間に終わってしまうことを知っているので日々悔いのないように生きたい。