食欲一瞬
今朝はこのような更衣室でひとりおひるを食べている。
さいきん母がサンドイッチを持たせてくれることが多いので、食堂でお弁当を食べなくなった。
そうすると必然的に同じ作業をするパートさんたちと同じ長椅子で仲良くランチをしなければならない。
私は早くもその空間が苦痛に感じた。
ので、ひとりコソコソと更衣室でお昼を食べることにした。
仕事っていうのはだいたいがつまらなくて辛いだけのものであるし、そこに楽しさを見出すことはほとんどの場合難しい。
私はいま、毎日ひたすらに顕微鏡を覗いて部品のキズやよごれを見つけ排除するという地味で頭も使わないルーティーン作業に嫌気がさしている。
これを毎日、何日も何ヶ月も何年も続けている社員さんやパートさんがたはなぜ頭がおかしくならないのか不思議でならない。
私はすでに頭がおかしくなっているし、ランチも人と顔を合わせて気を使いながらお世辞を言ったりする時間がさらに追い打ちをかけるように狂わせてくる。
周りは当たり前のようにやれている仕事なのに自分はこれほどまで苦痛を伴い、脳みそが沸騰寸前なことがとても悲しい。
常日頃、自分は障害者ではないかと疑っている。精神状態も気の短さも神経質で人を信じないところも全部、障害ってことにして言い逃れできたらいいのに。
臓器移植の意思表示カードみたいに、「頭がおかしくなったら殺してください」の意思表示カードを作ってほしい