なんでここに来たのか思い出してみる

バイトのトライアルに行ってきた。

 

履歴書を配り歩いてようやく電話がかかってきたラーメンバーのお店、面接もろくにないままいきなりトライアル。

 

月曜日に1回目。12:30-14:30

ランチタイムで少しバタついたけどなんとか楽しくやれた。

初めてなので基本的に簡単な仕事ばっかり。来店してきたお客さんへお水のボトルとコップを運ぶ、終わったお皿を下げる、コップを洗う、本当に簡単。たまにややこしい質問をしてくる人がいて、ちょっと待っててくださーい!って言って違う人呼んで説明してもらう、ははは

 

で今日はトライアル2回目。19:00-21:00

夜の時間はメニューも変わってお客さんもがっつりラーメンを食べにくる

ぎょうざ、ラーメン、からあげとかお馴染みのメニューなので基本的に覚えやすくて助かる

でも接客久しぶりすぎて本当にテンパる

テンパるといつもスムーズに出てくる言葉も詰まってしまう、こんな簡単な英語がなんで言えないの?アレ?ってなるヤバイ

寿司頼みたいんだけど!アサヒビール飲みたいんだけど!ああっ!!エッーーーーット!!!チョーーーット待ってくださアァイ!!!ってなる

ただのJust a moment pleaseが出てこなくてすごい汗が出た なんなの?なんで?こわ

 

ラーメン運ぼうとしたら少しスープに指が入ってしまってクッソ恥ずかしかった 初歩的で最低なミスじゃ・・本当に恥ずかしい

あとはお盆で手がふさがっていてラーメンをお客さんのテーブルにうまく置けなくて、お客さんに手伝わせてしまった、ばっちり上司に見られていて怒られた

暇な時間は巡回して空いたお皿を下げる、こんな簡単なことでもうまくできなかった、空いてるの?まだ食べてるの?区別がうまくつかない、基本的におしぼりとかゴミがお皿に乗ってたらたべおわってるから下げていい、May I take this one?(下げていいですか?)これだけ言えばいいのに テンパってしまう くおゎあああ

 

テーブル番号が覚えられない 15番テーブルに持って行って!て言われて テーブル番号表をチェックしても 平面の紙と立体なテーブルを脳内でうまくマッチさせられず 15番テーブルどこ?れ?!?!?!?!?!毎回テンパる そして近くの人に聞いた

 

注文通りに正しいテーブルに料理を運ぶ これだけのことがうまくできない こわああああああああ

 

接客久しぶりすぎて本当にこんな感じだったっけか ? あああああ

 

失敗ばかりで超落ち込んでしまって、もうやだなー日本帰りたいなーってとぼとぼ家に歩いて帰ってる時に聞いてたクライムザマインド、めちゃくちゃエモくて笑えました。

 

こんなんで絶対受かるわけない。絶対落ちた!!あーあ!!!!!次さがそ。

 

 

ほんとにもうやだわ こんな簡単な仕事もままならない自分が嫌になるなぁ と思って凹みまくって憂鬱で、帰国する??る??とか考えたがあまりにもダサすぎる 一年間ワーホリ行きまーす!って出国して3ヶ月で挫折して帰国?だせえ・・・・。絶対帰らねえ。

 

 

そもそもなんでこんなところにワーホリしに来たのか?大した理由や目標がないからすぐ心が折れて日本帰りたい!!!ってなるんだよね。

 

私がここに来た理由は、帰国子女なのに実際のところ「英語が強みです!」って声を大にして言えるほど流暢じゃないのがコンプレックスだったから。アメリカに2年住んでたくらいで帰国子女を名乗るのもおこがましいが、とりあえずコンプレックスだった。あとはヨーロッパに行ったことがなかったから。もう住んじゃえと思った。ドイツ学科専攻だったのにドイツに行ったことがないのもコンプレックス。ドイツに旅行に行きたい。

そしてSNSのタイムラインにまいにち垂れ流される煌びやかなみんなの日常にとっても打ちのめされていた。なによりも帰国子女が集まるミッション系の学校に通っていたので、みんな高校卒業後は東京の名門大学に行って輝かしい人生を歩んでいた。アメリカに居た頃の日本人の友達もほぼ早稲田・上智・一橋・同志社・・なんか知らんけど聞いたことある大学ばっかり!キラキラ!ウワアアア! 名古屋の大学なんて東海圏をでたらみんな知らないもんな〜。学歴もコンプレックス。私も東京行ってたら上智とか行けたんかな?親が絶対実家を出るのを許してくれなかった。親のせいにするのはダサいけど。東京に行った組のキラキラな人生を見てあまりにもくすんだまいにちを送る自分が惨めに思えて仕方なかった。まいにち何やってるんだろう。結婚もしたくないし子供もほしくない。このままつまんない人生で終わるならいつ死んでも一緒だな〜って思ってて、とりあえずなんか一個人生に金字塔が欲しい。「私はこれを頑張りました」と言えるものが欲しい。と思ったらなんかワーホリに来ていました、、

英語を学んでこの仕事がしたい!この資格が取りたい!こんな夢がある!という具体的なアレがなくて、あまりにもフワっとこちらに来てしまったので頻繁に日本に帰りたくなる。しかしこのまま帰国したら金字塔どころかお砂場の小さなお山ぐらいにも満たない。なんにも建ってない。

 

ワーホリに来ている人はたまに自分を見失っている。自分海外に来てまでなにやってるんだろ?バイトして旅行して?これだけでよかったのか?って自問自答してる人をたくさん見てるし私もそう感じている。何がしたいんだろう?いっぱい苦しい思いや言葉の壁を乗り越えてまでやりたかったことなのか?

アイルランドに来る前は正直もっと簡単だと思っていた。私は日常会話なら困らないレベルで英語が話せるので、バイトもすぐに見つかって悠々自適な生活を送れる、たくさんヨーロッパの国々を見て人生の夏休みを満喫するんだと思っていた。蓋を開けたら、小さなことでいちいちつまずいて凹んで復活に時間を要して、何度もまわりの人たちに引っ張り上げてもらいながらなんとか生活しているようなぐだぐだなまいにちを送っている。それでも日々発見があったり少しずつは成長しているけれど、こんなに自分が出来ない奴だとは、、あまりの自分の凡庸さ、弱さを目の当たりにして、もう一度打ちのめされている。

 

金字塔建てたい!!!!!!

恥ずかしい思いをしても1年間で帰国するという縛りがあるんだからがむしゃらに頑張るしかない、どうせ少ししたら他人になる人たちばかり。そう思うとちょっと頑張れますかね

 

ところで金字塔ってなんだろうね。笑

海外に来てエージェントを通さずに自分の力だけで生き抜く。一年間なにがあっても帰国しない。バイトをたくさんして、たくさん旅行する。

 

金字塔と言えるのか分からない凡庸な金字塔ですが、せっかく来たのだからもう少し前向きになりたい。ヨーロッパだよ!!!わたしヨーロッパに住んでる。もっと楽しくいるべきだ。

 

おわり。